あなたは布団が重いほうが好きですか?それとも軽いほうが好きですか?
筆者の場合、ある程度重いほうが好きです。軽いとふわふわしてしまい、ちょっと落ち着きがありません。
実はアメリカの研究である程度重い布団で寝たほうが快眠できるという結果が発表されました。
ちょっと重いほうが安心する?
この研究結果を発表したのはコロラド州立大学のテンプル・グラディン博士です。
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そのグラディン博士の見解によれば、体に適度な圧力をかけることは、神経をリラックスさせる効果的な手段なのだそう。つまり、寝ている時も圧力のかかる状態をつくり出すことが、不安を解消し、快眠へと誘う手段という解釈。
- 出典:「重たい布団」で寝た方が、快眠できる【米・研究結果】
博士によると、やや重みのある布団をかけることによって、適度な圧迫刺激が加わり優しく抱きしめられているのと似ている感覚になるそうです。そしてそれは母親のお腹の中にいる時の安心感に通じるものがあるそうです。これはもしかして人間の本能かもしれませんね。
そして、掛け布団の重さは体重の10%くらいがベストとのことです。60キロの人なら約6キロが理想となります。ただし、重さ以外にも包まれている感が重要で、軽くても羽毛布団のように密着するものであれば安心感が得られるといいます。一度ご自身の掛け布団の重さを量ってみると面白いかもしれませんね。ちなみに量る方法としては、体重計を利用すると簡単です。掛け布団を持ったまま体重計に乗り、持っていない時との差を出せば掛け布団の重さを出すことができます。
重すぎる布団に注意
ある程度重いほうが安心感が得られるそうですが、重すぎると弊害も発生します。まず、重いと寝返りがしづらくなる可能性があります。寝返りは睡眠中の血液の滞りを改善したり、布団の中にこもった空気を入れ替える効果があり、安眠につながります。寝返りがしづらいと、腰が痛くなったり、睡眠が浅くなったりという弊害が発生します。
また、重い布団は血圧の上昇をまねきます。特に寒い冬には脳卒中や脳梗塞を起こしやすくなるので注意が必要です。
好みに合わせて調整を
筆者の場合、子供の頃は重い綿の布団で寝ていたので、ある程度重いほうが好きです。ずっと羽毛布団を使っている人は軽いほうが好みかもしれません。
この記事をきっかけにして、掛け布団の重さを量ったり調整してみるのもいいかもしれませんね。